肩の症状・疾患
肩こり
- 症状
- 首すじ、首のつけ根から、肩または背中にかけて張った、凝った、痛いなどの感じがし、頭痛や吐き気を伴うことがあります。
- 原因
- 首や背中が緊張するような姿勢での作業、姿勢の良くない人（猫背・前かがみ）、運動不足、精神的なストレス、なで肩、連続して長時間同じ姿勢をとること、ショルダーバッグ、冷房などが原因になります。
- 治療
- 投薬、注射、物理療法で症状の緩和を目指します。再発予防のため、姿勢指導や筋力トレーニングを行うこともあります。
五十肩（肩関節周囲炎）
- 症状
- 50歳代を中心に多発し、肩関節に痛みと運動制限をもたらす疾患の総称です。
日本では五十肩と同義語的に解釈されています。
- 原因
- 原因はいまだ明らかではありませんが、加齢などにより肩関節周囲の腱、靭帯、関節包に炎症が生じることが要因と考えられています
- 治療
- 痛くなってからの時期や症状に応じて投薬、注射、リハビリテーションを行います。
肩腱板断裂
- 症状
- 肩を動かした時の痛みや寝ている時の痛みで目が覚めるなどの症状がでます。
五十肩と違うところは、拘縮、すなわち関節の動きが固くなることが少ないことで、運動痛はありますが、多くの患者様は肩の挙上は可能です。
- 原因
- 腕をスムーズに動かすための筋肉（腱板）が加齢やケガによって損傷を受けることで症状をだします。
40歳以上の男性（男62%、女38%）、右肩に好発します。発症年齢のピークは60代です。
- 治療
- 投薬、注射、理学療法（損傷していない腱板の訓練など）で症状の緩和を目指します。それでも改善がない場合や動きが悪い場合には手術療法を提案します。
石灰沈着性腱板炎（石灰性腱炎）
- 症状
- 夜間に突然生じる激烈な肩関節の疼痛で始まる事が多いです。痛みで睡眠が妨げられ、関節を動かすことができなくなります。
- 原因
- 40～50歳代の女性に多くみられます。肩腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶によって急性の炎症が生じる事によって起こる肩の疼痛・運動制限です。
- 治療
- 投薬や注射でほとんどの場合が軽快します。
胸郭出口症候群
- 症状
- 胸郭出口症候群は、腕を上げる動作で神経や血管が圧迫（牽引)され、手がしびれたり、冷たくなったり、力が入りにくくなったりする疾患です。
- 原因
- 首から腕にかけて大事な血管と神経が走行していますが、頚部の筋肉（斜角筋)の間、第1肋骨と鎖骨の間などの狭い場所を通過するため、締め付けられたり圧迫されたりする可能性があります。
- 治療
- 生活習慣の改善、症状に対する投薬治療、リハビリテーションなどを行います。根本的に治療しなければならない病態では手術を要します。
反復性肩関節脱臼
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変形性肩関節症
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